ある開業コンサルタントには、「自己資金0で開業するのは、難しいです。まずは、最低限の資金を貯めるまで、我慢されたほうがいいと思います。」と言われ、親しい医師に相談すると、「自己資金があっても無くても、リスクを負うことに変わりはありません。リースをうまく組み合わせれば、自己資金がほとんど無くても開業できますよ」と言われることもあると思います。
ご自身に「事業をいつまでに軌道に乗せるか」、という視点があるかないかが、判断の材料になるのではないでしょうか。
すでにご承知のとおり、自己資金0であれば、開業後の収支分岐売上(返済をした上で、資金の収支がトントンになる売上ライン)は高くなります。つまり、運転資金が枯渇しないうちに、早期に立ち上げる必要があります。
資金がほとんどない状態で開業され、見事に立ち上げられた医師もおられます。そのような医師の先生方には、概して次のような特徴があります。
(1)差別化できる専門性
他の医院とは差別化できる診療科や専門性があると、早期に立ち上げるための施策をいろいろ検討できます。
(2)強いマインド
診療所の休診時間には、往診や検診受託をするなど、自ら撃って出る強いマインドのある医師であれば、立ち上がりのイメージが涌きます。
(3)優良な立地と投資の抑制
ゆっくり認知してもらう余裕はありません。地域で患者さんがオーバーフローしているなど、有利な立地で開業する必要があります。また、当初は設備投資をかなり抑えて、我慢していただくことになるでしょう。
(4)自責の考え方
予想よりうまく行かないことはよくあります。そのときに、「○○さんが悪い」などと他責にされる医師ですと、その壁を乗り越えることは困難です。「自分が悪い」と捉えてすぐに改善・対策を打たれる医師が、成功されるでしょう。
これらの特徴は、開業資金の多寡に限らず、ご開業して成功し易いドクターの共通点と言えるかも知れません。
ちなみに、開業された医師の先生方の自己資金は、一般的には1,000万円から1,500万円ほどです。リスクを負って開業されるか、それとも、資金確保や人脈作りをもうしばらく進めるべきか、冷静にご判断いただく必要があるでしょう。
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