開業する際のイニシャルコストにおいて大きな割合を占める事が多い「内装工事費用」。予算計画を立てる際に非常に重要なポイントとなります。
予算を大きくオーバーしてしまうケースの多くは、この内装工事費用を甘く見積もってしまった結果です。本来はテナントの状況・状態毎に予算を見極める必要がありますので、全てをここでご説明する事は困難ではありますが、いくつかのポイントをご説明します。
必要な費用項目をまず把握しましょう
「内装工事費用」として予算を立てる場合、どのような内訳項目が必要か考えましょう。
- 設計、管理費用
- 施工費用
- 医療機器設置用工事
- 防災(対策)工事
- 警備システム工事
- 通信開通工事
- 室内看板工事(室名札・掲示板等)
- カーテンレール・カーテン設置工事
いかがでしょうか?基本的なものだけでも8項目に区分できます。
もちろん、この8項目を全て含めて「内装工事費用」として予算計上しても良いですし、含めるもの含めないものときっちり分ける方法でも結構かと思います。
本来、カーテンは「内装工事費用」ではありませんが カーテンレールの設置工事が必須である事や最終的にどの項目からも漏れ易いわりに高額な事から、当社では内装工事の付帯費用として予算計上することが多いです。(忘れなければ項目名は問いません。)
大事な事は、このような費用項目が基本的には必要と認識して予算を立てるかどうかという点となります。
注意が必要な「坪単価」交渉
先生方と予算編成会議を行う際によくこんな話を聞きます。「A先輩は、坪40万円で工事をしたらしいから同じくらいで良いかな。」
・・・さて、この工事には上記であげた項目のうち、どこからどこまで入っているのでしょうか?
この問いかけに対する答えの多くは、「全部」「50坪のテナントだから 予算は2000万円で大丈夫」「業者も“全部”やって坪40万円と言っているよ」と言われます。時には、これでも予算内に納まるケースもないとは言い切りませんが・・・・。多くの方が既にお気づきの通りです。基本的に業者の言う”全部”は上記項目でいうところの①②③の一部と理解いただいて結構かと思います。こちら側が仮に①~⑧までを”全部”と定義して話をしていたら・・・。
怖いですね。結果的に予算は大きくオーバーすることになります。
まずは、「坪40万円というのは税抜価格」ということから覚えてください。
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