開業はスタート地点
大学を出て医師免許を取得できると、将来的には開業したいと考えることもあるでしょう。それは、将来を考えた場合、自分の城をもつということを誰しも一度は考えることだからです。しかし、将来を考えると様々な障壁があることがわかり、自分の医院を持つことを諦め先延ばしにすることはよくあります。
問題になるのは、実は開業するための障壁ではありません。ただ開業しようと思えば、実はどんな形だってできないわけではありません。あくまでもスタート地点なだけであり、そのあとの道筋が見えてこないからこそ障壁となって立ちはだかってしまうことになるのです。
将来的な部分で大きな問題となるのが、技術などよりもそこに掛けなければいけない資金的な問題です。開業するにあたり相当な金額を用意することも必要となり、その工面をどうするのかそこで悩み挫折していくことになるのです。ところが、自己資金を最小限に抑えていくことも実は難しいことではありません。
なぜ、自己資金という障壁を最小限にできるのかといえば、事業が軌道に乗れば返済は不安なく進められるということが挙げられます。さらに、投資しなければいけない金額を最小限に抑えることができれば、損益分岐点を低く抑えることができるようになるからです。
その中の一つとして、差別化も含め専門性を高めるということがあります。どんな形でも、軌道に乗せるのだという意思もなければいけません。土地などの諸条件をそろえ、診療圏をどこまでと考えるのかという戦略性も必要となります。ですが、ここで重要なのが、初期投資を抑えるために機材をリースで調達するということです。固定費を抑えることができれば、損益分岐点は大幅に下げることができるようになります。こうした視点を持つことができるようになると、障壁はどんどんと低いものになって行くことに気がつくはずです。
メリットとデメリット
クリニックを開業させるというのであれば、メリットとデメリットが存在します。これはどんな職業でも同じことで、背反する問題でもあります。ポイントとしては、メリットを最大化しデメリットを最小化させることができるかどうかだけなのです。これができるような経営者は、失敗を恐れることなくチャレンジできるようになります。
医療業というものは、サービス業であるということを少なからずとも認識しておくとよいでしょう。地域住民に支持されるようなサービスを展開することができなければ、経営はうまくいかないこともあるからです。もしも、どちらが上か下かといった感覚を持っているのであれば、成功できない可能性はあります。顧客が満足できるサービスができるからこそ、患者さんは来てくれることを忘れてはいけません。
さらにメリットとして、自分の理想の医療の実現ということがあります。自分のライフスタイルにも併せることができ、収入もアップさせられる可能性が出てきます。しかしその代わりとして、自営業者として不安定な立場になることから収入も一定ではありません。特に患者さんから悪評の一つもたてば、収入が激減する可能性があります。もちろん、イニシャルコストもランニングコストも莫大なものになる可能性があるのです。
こうした条件を見ても、患者の視点からのクリニックを見ることができるようになれば、解決できることがたくさんあります。
現代では、患者自身が知識と情報を持つようになり、医師の意見は絶対ではなくなりました。医師に対する評価も行われる時代なのですから、姿勢ということを考え経営していくことがメリットを活かし、デメリットを小さくする秘訣なのです。
大きな影響を与える立地条件
様々な条件や経営の姿勢を考えていくと、クリニック開業ということに現実味が出てくるはずですが、本当に動き出すとすると、もっと多くの条件や問題を解決していくことになります。
たとえば、どんなに優れた医療サービスを提供できるとしても、駅からも遠く車でも行きにくいところであれば誰も来てくれません。それ以前に存在を知られることがないでしょう。クリニックを中心に、どれだけの人口がいてどこまで期待することができるのかという、診療圏の問題もあります。競争ということも重要で、あまりに乱立すれば患者の取り合いにもなり、デメリットが目立つようになります。そうならないように計画していくのが、立地条件を考えるロケーション調査になります。これを間違えば、失敗する可能性が高くなります。仮に開業できる資金があったとしても、経営として成り立つまで多くの時間をかけなければいけなくなります。それだけ初期に投資した分の回収が遅れるということにもなります。
立地条件の問題は、人材を集めることにもデメリットとなります。自分一人だけで経営するのであれば問題はありませんが、事実上不可能なことです。そうなると、大きなリスクを抱えることになるのですから、立地条件が重要なファクターとなることがわかるでしょう。
しかし、医師という立場を考えた場合、分析するのは至難の業であるはずです。こうした問題を抱える前に、サポートしてくれる企業や専門家に依頼をすることも重要だといえます。医師が医療の専門家であるように、開業ということにも専門家がいますので、相談して上手に活用していくことが成功への道筋なのです。
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