当社に相談があった先生の概要
クリニック概要 | IVF・ICSIをメインとする不妊治療クリニックを希望 |
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希望立地 | 都市部・主要駅前(2路線以上の乗り入れ駅希望) |
年齢 | 45歳 |
自己資金 | 2,000万 |
家族構成 | 配偶者,ご子息2名(4人家族) |
開業希望時期 | 1年後 |
リコーリースに相談があった際は、1年以内に開業したいとご要望がございました。
IVF(体外受精)・ICSI(顕微授精)を実施する不妊治療クリニックの場合、おおよそ100坪から150坪程度の面積の大きさが必要でありターミナル駅のオフィスビルを中心に物件探しに着手しました。
一般のオフィスビルになりますと、医療モール等と違い、水回り確保のために床上げ工事をすることが必要なことが多く、天井高は余裕をみて2,800mm以上の物件・土日でも外部から入館できるテナントを条件に探しおおよそ3カ月後に理想の物件を見つけることができました。
内装に関しては、待合・受付・相談室・診察室・手術室・培養室・リカバリー室・採精室の患者導線・スタッフ導線を考慮しながらレイアウトを作成しました。特に培養室は不妊治療クリニックの要となるため先生の目標とする採卵数等をお聞きしながら、余裕をもった面積を確保しました。(凍結杯の保管問題)
また、特定不妊治療費助成事業指定医療機関の指定を受ける必要がありますので、事前に管轄する保健所及び特定不妊治療費助成事業指定医療機関を管轄する行政にも平面図を持参し打ち合わせを実施し、了承を得ました。
内装を施工する業者・手術室培養室を施工業者・リコーリース・先生の4名で念入りに打ち合わせを実施し工事区分の抜け漏れがないか・重複する作業区分がないか念入りに確認致しました。
※培養室・手術室は清浄度クラスⅡ以上のレベルが求められますので、専門の業者に建築を依頼する必要があります。
※特定不妊治療費補助事業指定医療機関を受けるためには、日本産婦人科学会の【体外受精・胚移植の臨床実施に関する登録】【顕微授精に関する登録】【ヒト胚及び卵子の凍結保存と移植に関する登録】等の受理通知を提出する必要がございます。審査は1カ月に1回(月末締翌月末)となっているため、事前申請を忘れないようにする必要がございます。
※採卵室と培養室は日本産婦人科学会の施設基準において併用は認められていないため、別々に設置する必要がございます。
スタッフ採用は、内科クリニックや整形外科クリニックなどの保険診療メイン施設と違い、不妊治療の経験ある看護師・培養士・心理カウンセラー等を採用する必要がございます。余裕をもった採用スケジュールを心掛けましょう。
一般的に新規開院2カ月前程度に採用面接を実施しますが、不妊治療クリニックの場合3カ月~4カ月前より面接を実施し、万が一候補者がいない場合には再度面接を実施できるスケジュール確保を心掛ける必要があります。
幸い、今回の開業では、核となる培養士・看護師は1名ずつ確保できており、一般募集でも看護師3名・培養士3名・受付4名・心理士1名・保育士1名 合計14名採用することができました。
最後に、現在不妊治療施設はおおよそ15万人に対して1施設ありますが、不妊治療需要の増加に伴い年々、競争は激化しております。
妊娠率も重要ですが、いかに患者満足度を上げる診療・サービスを提供できるかどうか、他の施設との差別化を明確に打ち出す必要がございます。
リコーリースでは、専任担当者が戦略の部分もしっかりとサポートしますのでいつでもお問い合わせください。
不妊治療モデルケース 開業支援担当者:加藤
開業形態 | テナント |
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坪 数 | 130坪(2階) |
立 地 | ターミナル駅徒歩5分以内 |
費用 | 調達 | ||
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運転資金 | 5,000 万円 | 融資 | 30,000 万円 |
内装費用 | 13,000 万円 | ||
保証金等 | 1,300 万円 | ||
医療機器 | 10,000 万円 | ||
リース | 3,000 万円 | リース | 3,000 万円 |
什器備品 | 700 万円 | ||
開業費 | 1,000 万円 | 自己資金 | 1,000 万円 |
総事業費 | 34,000 万円 | 調達合計 | 34,000 万円 |
1年後
収益 | ||
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自費売上 | 5,000 万円 | 採卵57件/月,移植63件/月,患者数平均40人/日 |
保険売上 | 700 万円 | (FT件数 5件/月) |
売上合計 | 5,700 万円 | |
経費 | ||
原価 | 1,140 万円 | 院内処方 |
人件費 | 360 万円 | 看護師4名,培養士4名,受付4名,心理士1名,保育士1名 |
家賃 | 215 万円 | 坪15,000円(税抜) |
水道光熱費 | 30 万円 | |
減価償却費 | 230 万円 | |
その他 | 350 万円 | |
経費合計 | 2,325 万円 | |
利益(税引き前) | ||
3,375万円 |
差別化戦略として、子連れ外来の採用(院内託児室完備)・土日祝日診療・オンラインでの相談会等、他の施設との差別化を徹底することで早々に患者を確保することができました。
リコーリースでは、不妊治療に精通した人物がコンサルティングを提供させていただきます。
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不妊治療のレイアウト実例集
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